最高傑作としてあげる人の多いBANG!でシングルカットされたのがこの「冬のセーター」である。
この曲でミュージックステーションにも初出演をしたらしい。
ちなみにタモリさんは、再結成をしてほしいバンドとしてBLANKEY JET CITYを
上げたこともあるらしい。
90年代後半にはシングルを出すごとにミュージックステーションには出ていたが、
当時のブランキーの面々は尖っていて全然喋らなくてタモリさんも困っていたような印象である・・・。
この冬のセーターの素晴らしい点は、情景描写にあると感じる。
モデルガンを握りしめる僕の部屋、B52爆撃機が北の空を飛んでいくところ、そしておばあさんがセーターを編んでいるところ。
一見バラバラなシチュエーションが、この曲ではしっかりと交わり、
一曲としての説得感を持つことに成功している。
そして、この曲は聴く人をなんとも言えない気持ちにさせる。
それは不安なのか、怒りなのか、悲しみなのか、判然としない。
戦争反対!と声高に叫ぶようではないのに、この曲の主人公が抱く世界に対する深い絶望を感じるのだ。
タイトなドラムが聴きごたえのある1曲。明らかにMステ向きではなかっただろう。
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