狂った朝日/BLANKEY JET CITY(ブランキージェットシティ)

ブランキージェットシティの1stアルバムの流れは、

1曲目のCAT WAS DEADから5曲目のTEXASまでの前半、

6曲目に公園をはさみ、7曲目のガードレールに座りながらの最終の10曲目のMOTHERまでの

後半で構成されていると思う。

そして、後半の流れは、世界をあきらめたかのようにどんどんと暗く、激しくなっていく。

9曲目の狂った朝日は、もしも自分が世界から消え去ってしまったらという身も蓋もない

想像を歌にしている。

この曲の「僕」は現実に追い込まれていて、切実に消えてしまいたいと願っているのだ。

この曲には救いがない。

朝日は、本来、まだ見ぬ未来の希望の象徴なのに、「僕」にとっては朝日すら

「狂ってしまっている」。

この曲が秀逸なのは、笑い顔の家族の写真という歌詞をこの曲に差し込んでいることだ。

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