2ndアルバムの最終曲。
イントロから印象的なギターリフから、ジャムセッションのような曲展開。
そして、即興的なギターソロもあり、変化に富んだ曲展開が爽快感がある。
2ndアルバムは全編を通じてかなりハードでダークな詩世界が展開され、
胸を抉られるようなヒリヒリとした展開が続いていたが、
最終曲は、とにかく明るい気持ちにさせてくれる。
このように1曲があることで、このアルバムの最後の後味は暗いものではなくなっている。
そうなのだ、ブランキージェットシティは、基本的に明るいバンドなのだ。
でも悲しんでいても仕方ない。
この曲も情景を思い浮かべることができる歌詞が早口でまくしたてられる。
見渡す限りの小麦色の斜面から、急に新宿の街のど真ん中にぶっ飛んで、
そして破滅型ロックンローラーのコンサート会場へ・・・。
あまりに突拍子のない場面転換を、力業でどんどん進めていく。
最後には小麦色の斜面に戻るが、それはこの曲の主人公がそこにいることを想像しているに過ぎない。
まるでライ麦畑のようだなと、少ししてから気づいたのだった。
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