初期大名曲である。
風景描写力と、抒情性、不良少年のロマンチシズム、ブランキーを構成する要素が詰まった6分間半で聴けば聴くほどに発見がある曲だ。
フックとその間にはさまれるヴァース。そしてブリッジ(間奏)。
各ヴァースには印象的なフレーズが散りばめられており、どの言葉をとってみても、ブランキー好きならば愛さずにはいられない。その気持ちはこの数十年たっても色褪せることなく、むしろ増すばかりだ。
近づく時の音を消す為に奴等は高級な油を使う
人混みをすりぬける きれいな空気を探すみたいに
恥ずかしがり屋だったのはもうずっと前の出来事で
今じゃ女の子に触れたって何も感じなくなってる
「絶望という名の地下鉄」とはこの世界そのもののことであり、
これからいくらディストピアチックな世界となり、自分もそこに取り込まれ薄汚れていく、ピュアさを失っていくとしても、
ただ傷ついているつもりはない、鼻歌混じりでサヴァイブしていく、
そんな気概をこの曲から感じることが出来る。
こんな前向きな感覚は、1stアルバムにはなかったように思う。
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