RAIN DOG/BLANKEY JET CITY(ブランキージェットシティ)

ブランキージェットシティのアルバムの中でも、BANG!を最高傑作としている人は非常に多い。

BANG!は、土屋昌巳をプロデューサーを迎え、音がバキバキに研ぎ澄まされている。

前作からの反動があったのだろうか。1stの角のない丸まった音ではなく、

ガシャガシャと尖った音像となっている。

またここに並んだ12曲もアウトサイダーな統一感があって、それがこのアルバムの雰囲気を

アルバムカラーのように黒く引き締めているように思う。

この1stから2ndへの変貌をリアルタイムで体験できた人が素直に羨ましい。

そして、もしライブに行けていたなら・・・。

まだデビューまもないアーティストを追いかけ、少しずつレパートリーが充実していくのを

ライブで感じることができるのは、この上ない幸せだと思う。

さてこのRAINDOGは、2ndアルバムはこれまでと違うんだということを宣言するような1曲だ。

横殴りの強い雨の国道の中にいるような錯覚に、一瞬にして陥る。

そしてその嵐の中を車で走っていると、怪しいメディスンマンのような男が立っている。

その男に話しかけてしまったことで、主人公は狂った世界へ引き込まれてしまうのだ。

不穏な緊張感をまとって、このアルバムはスタートする。

ちなみに一人で全部やってしまっているかのようなライブバージョンのギターソロは必聴です。

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