ブランキージェットシティ 名盤アルバムランキング

ブランキージェットシティの魅力

こんばんわ。往年のブランキストのまいちゃまです。

最近にわかにブランキーが久しぶりに盛り上がってますね。

それはなぜかといえば、サブスクがやっと解禁されたからですね!!

私は、ブランキーの2000年の解散ライブにも足を運びました。

ブランキージェットシティは自分にとっての青春です。

あれから24年もたちました。

当時はまだ高校生。ブランキーが解散すると聞いていてもたってもいられず。

バイトを始め(ガソリンスタンドで)、お金を貯めて、横浜までのジェット機に搭乗。

アリーナでブランキーの最後を見届けました(実際のラストはフジロックだったけど)。

そのときが初めての一人旅でした。懐かしい。

ブランキーの魅力。それは浅井健一の少年性、リリシズムと変態ギター。照井利幸のストイックさとメロディアスなベース、中村達也のときに歌すら凌駕する爆裂ドラミング。これらの3者の個性がぶつかりあってせめぎ合い、唯一無二のバンドサウンドとなっていたことでしょう。

だからこそ解散せざるを得なかった。と今は思います。当時は悲しかったけどね。

そんな私が個人的主観で選ぶブランキージェットシティの名盤をランキング形式でご紹介します。

今でこそサブスク全盛期ですが、当時はまだアルバムという概念が根強くありました。

シングルなどの曲単体でなく、アルバムとしての曲順や並び、統一感や思想性を評価する風潮が色濃くありました。

また曲も飛ばすことなく、アルバムを最初から最後まで通して聴くことが多かったのです。

なので、今回はアルバムとして評価をランキングしてみたいと思います。

まずはブランキーのディスコグラフィを年代順に並べてみましょう。

ブランキージェットシティのディスコグラフィ

①1991年4月12日 Red Guitar and theTruth

②1992年1月22日 Bang!

③1993年2月24日 C.B.Jim

④1993年12月1日 Metal Moon

⑤1994年5月25日 幸せの鐘が鳴り響き僕はただ悲しいふりをする

⑥1995年11月22日 SKUNK

ちょっと待って。今のアーティストのリリースペースと比べると、

明らかにハイペースすぎるでしょ?東芝EMI働かせすぎです。

結成は1987年2月ということですが、イカ天で注目されて、メジャーデビューしてから

それこそ多忙を極める日々だったに違いありません。

実はSKUNKのタイミングで解散するつもりだったらしいですが、1995年の代々木のフリーライブ「ARE YOU HAPPY?」で思い直したという逸話が残っています。

ブランキーは、その後に、新たなレコード会社のポリドールに移籍をします。

それからはシングルリリースが増えて本格的にブレイクするのですが、

アルバムは下記の3作になります。

⑦1997年6月18日 LOVE FLASH FEVER

⑧1998年6月24日 ロメオの心臓

⑨2000年5月10日 Harlem Jets

このようにスタジオアルバムとしては全9作制作されています。

またこの他にもリリースされたライブアルバムやベストアルバムは下記です。

❶1992年9月30日 LIVE!!!(ライブアルバム)

❷1995年3月1日 THE SIX(リレコーディングや新曲を含むベストアルバム)

❸1998年1月21日 国境線上の蟻(ベストアルバム)

❹2000年9月20日 Last Dance(ライブアルバム)

❺2000年10月25日 Blankey Jet City1991-1995(通称白盤)(ベストアルバム)

  〃     1996-2000(通称黒盤)(ベストアルバム)

❻2009年1月21日 RARE TRACKS(B面などのコンピ)

❼2009年1月21日 MONKEY STRIP ACT2(ライブアルバム)

❽2013年3月27日 COMLETE SINGLE COLLECTION「SINGLES」(シングルコレクション)

これらは今回のランキングには入れないですが、聞き応えがあっておすすめしたいです。

特に❶、❷、❹、❻、❼あたりはアルバムとしても優れていますし、特に❶のLIVE!!!は1stで音がイマイチだった曲が真価を発揮していますのでぜひ聞いてもらいたいです。

では今回は、スタジオアルバム9作でランキングしてみたいと思います。

今後、こちらのブログを更新する際に、変わっているかも知れませんが悪しからず。。。

ブランキージェットシティ アルバムランキング

9位 5th 幸せの鐘が鳴り響き僕はただ悲しいふりをする

多分多くの人がスタジオアルバムの中では、最下位にあげるかも知れません。

「風になるまで」「青い花」など名曲が収められているのと、情景が思い浮かぶ「親愛なる母へ」「砂漠」など通好みの曲は多いのですが、いかんせんアルバムとしては弱い感じがしてしまう。

さらにホーンセクションなども導入された「嘆きの白」、表題曲「幸せの鐘が〜」など聞きどころはあります。しかし嘆きの白は、ライブアルバム「MONKEY STRIP」の3人だけのライブバージョンの方が断然迫力があって素晴らしい感じなのです。ちょっと方向性が見えなくなっていた時期のアルバムかもしれません。

8位 1st Red Guitar and the Truth

満を持してのファーストアルバム。1曲目「CAT WAS DEAD」の歌い出しが「猫が死んだ」の叫びから始まります。サイコーすぎる。思えばこのときからベンジーはベンジーだったのだ。

初期の代表曲「僕の心を取り戻すために」、「胸が壊れそう」、「不良少年のうた」など世に衝撃を与えたブランキーの世界観がこれでもかと発揮されています。

後半の「あてのない世界」、「狂った朝日」、「Mother」の3曲の流れは怒涛で、

なんだ、どうしてこんな世界に生まれてきてしまったんだ、大人にならずグレるしかないだろ?

とベンジーの鋭い感性が発揮されています。

でも、いかんせん音が・・・。BANG!みたいな音で聞いてみたかった。

7位 9th Harlem Jets

「サイコーのアルバムが出来たので、解散します」と銘打たれて発売されたラストアルバム。

当時このアルバムを心待ちにしていたのですが、聞いた当初は「はて?」という感じではありました。

先にリリースされて、耳にタコができるくらい聞いていたシングルが多かったからですね。

「SEASIDE JET CITY」、「SWEET DAYS」、「DERRINGER」などはシングルヒットと飛ばしました。

最終形のブランキーは、自分たちのグルーヴを追い求め、セッションから生まれたような曲が増えていたように感じます。

荒削りのまま、3人で一発録りのような形で録音された曲が多い印象です。

そんな中でも「SALINGER」を聴くと、これから解散するバンドと思えないほど、とにかく新しいロックサウンドを手にしていて、めちゃくちゃかっこよかったです。

6位 8th ロメオの心臓

当時のブランキーはRADIOHEADの「OK COMPUTER」を聞いて衝撃を受けたとインタビューでいったような気がします。それから特にベンジーと照井利幸中心に打ち込みサウンドに興味が向いていたようです。この時も中村達也が脱退を考えるなど紆余曲折あったようです。

でも、このアルバムではブランキーの疾走感と打ち込みによるリズムの統一性の融合が図られています。

「パイナップルサンド」「彼女は死んだ」「ロメオ」「赤いタンバリン」などの名曲揃い。

さらに、子どものことを歌った「君の手のひらに」、抒情的な「幸せな人」など素晴らしい楽曲が揃っています。同じ曲のモチーフを2パターンに展開させた「ドブネズミ」「ハツカネズミ」の2曲の配し方も憎い。

5位 4th Metal Moon

このアルバムは6曲しか入っていないミニアルバムなのですが、6曲で完成された世界観を持っています。アルバムの完成度としては最も高いとも言われており、それがゆえこのアルバムをランキングで1位に据えるファンの方もいます。

サイコーにかっこいい「お前が欲しい」はジャジーな雰囲気から曲がスタートしますが、途中、不安感を煽りつつ、最終的には絶叫ともにえっらいかっこいい展開へもっと行きます。そこから繋がる「Sweet Milk Shake」、「Orange」、「脱落」、そしてブランキー屈指の名曲(今でもめちゃくちゃ聴いてる)「綺麗な首飾り」、そしてまるでフルメタルジャケットの世界観「鉄の月」で最後を迎えます。

聴いただけで情景を目に思い浮かぶブランキーの楽曲の特徴が遺憾無く発揮されています。

ジャケット、歌詞カード、全手の芸術性が高く、絶対必聴アルバムです。

4位 7th LOVE FLASH FEVER

ポリドール移籍後、憑きものが落ちたように突き抜けたアルバムです。

まさにブランキーの新章スタートといった感じの、音もバキバキでシャキシャキ、自分が一番好きな最新型ブランキーサウンドで仕上がりました。

疾走感で振り切って、最後まで息をつかせぬ展開です。

のっけの「プラネタリウム」からイカれて、「PUDDING」でブッ飛び、「皆殺しのトランペット」「感情」でバットに入ってしまいます。特に「皆殺しのトランペット」はトラウマ級の楽曲で大名曲すぎる。

とにかく絶望したときにはこんなセリフが口から出てしまう・・・。

「別に人生がつまらないわけじゃないさ、岬のレストランに座って海を眺めていたい」

しかし、そんなバットな感情もやがて、「ガソリンの揺れ方」でぶっ飛ばして、

この物語は「海を探す」で大団円を迎えます。

とにかく力技で押し切るそんな印象のアルバムです。ジャケットも力技すぎるよね。

3位 3rd C.B.Jim

ブランキーは3作目にして、ピークに達した。前作BANG!の黒く暗い世界観から、このアルバムでは白く枯れたような世界観が変わっている。

まずは冒頭曲であり、ブランキーの中でも1位、2位を争うライブでの定番曲「PUNKEY BAD HIP」。

サイコーすぎる冒頭の歌い出しがこちら。

「新しい国が出来た人口わずか15人、それも全員センスのない単車乗りばかりが揃ってる」

ファー!!(叫び)。

もうね、これだけでOK。ブランキーの圧倒的勝利です。

このアルバムは、さらに「D.I.Jのピストル」「3104丁目のダンスホールへ足を向けろ」「ICE CANDY」「車泥棒」などの疾走感のあるライブナンバーが満載です。

「D.I.Jのピストル」はもういうまでもなく、ブランキーの代表曲。ライブでは必ず演奏される曲でした。

歌詞を書き出したいけど一旦控えますね・・・。

そして何よりもブランキー屈指の大名曲「悪いひとたち」がこちらには収録されています。

この曲を聴くと、自分がしょうもない人間であることの悲しさとともに、未来の子どもたちへの希望を感じずにはいられません。

ピースマーク送るぜ!!この素晴らしい世界へ

2位 2nd BANG!

音がうまく録れなかった1stアルバムの鬱憤を晴らすかのようなバッキバキに決まったクールなサウンド。圧倒的なアルバムとしての統一感、ベンジーのリリシズムなどどれをとっても完璧な2ndアルバム。

プロデュースを手がけた土屋昌巳は、ブランキーを録るなら俺にやらせろと、かなり前のめりに申し出たとインタビュー等で書いてありました。そしてそのことによって本当に素晴らしいアルバムに仕上がったと思います。

冒頭の「RAIN DOG」の中盤のギターソロは壮絶にカッコよく、「冬のセーター」の抑えた進行からのサビでの爆発。そして、「SOON CRAZY」のギターカッティング。狂った夢を朝に限って見つからない靴下…。

「ディズニーランドへ」で頭をぶっ飛ばされる人も続出。自分の醜さ、人間としての汚らしさ、はしたなさ、穢れをこれでもかと炙り出すベンジーの歌詞は本当にヤバいです。

曲の統一感やメッセージの一貫性という観点では、このアルバムほどまとまってパッケージされたものはないでしょう。

1位 6th SKUNK

そして、自分が今の気分で一位を選ぶならば、SKUNKを選びます。

SKUNKの良さ。それは様々なバリエーションの楽曲が並びながら、しっかりと統一感があるところでしょうか。そして振り幅がでかい。

「15才」のようなとにかくピュアで、15才で既に運命の人に出会ったみたいな素直な楽曲もあれば、ブランキー屈指のダークネス「Hell inn」「Purple Jelly」もある。

※Purple Jellyに出てくる、いたいけなペットショップの猿が、最後のアルバムにも出てきて救われ他気持ちになった方も多いのではないでしょうか。

そして、どんなに人を愛していても、永遠の孤独に気づいてしまった「斜陽」。

ブランキーが悩んでいた時期だからこそ産み出された素晴らしい楽曲群

ぶっ飛んだ「SKUNK」「くちづけ」「Dynamite Pussy Cats」などは悩みのままに、その悩みをぶっこわすかのような狂気を孕んだ名曲です。

この時点で解散していてもおかしくなかったのに、本当に解散しなくてよかった。

「ARE YOU HAPPY?」のフリーライブに参加してその場を盛り上げたファンの皆さんのおかげです・・・。

いかがでしたしょうか?このランキングはあくまで個人の主観によるものですし、ランキングは日々変動しますが、サブスク解禁時などに参考してもらえますと幸いです。

とにかくブランキーは永遠に不滅です!!

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