1stアルバムの2曲目の、ブランキーにとっては初期の代表曲である。
超絶かっこいいギターのカッティングからこの曲は始まる。
街はずれ ビルの屋上から オレンジジュースに透かして景色を見る
ブランキストなら一度はやったことがあるだろう。
オレンジジュースに透かして世界を見たことが。
しかし、オレンジジュースに透かして景色を見ても何も見えないことにすぐに気づく・・・。
でもベンジーには見えているのだ。いつもより悲しげな世界が・・・。
初期からサイコーな詩情センスだと思う。
この曲では心を失なってしまった主人公が、その心を取り戻すために旅立つ。
なぜ心を失くしてしまったのかはこの曲では触れられることはないものの、
ブランキーの世界観を捉えていれば、同じようなモチーフがたくさん登場していることが気づく。
この世を生きていくために、我々はだんだんと心を失くしていくのだ。
美しいものを美しいと思わなくなり、純粋な思いも徐々に失っていく。
打算的になり、利己的になっていく。
そして、ワクワクするような気持ちも心の奥にしまって鍵をかける。
この世を生きるためには必要ないからだ。
そんな心を取り戻すために彼は旅立つのだ。行き先知れずのチューインガムを噛んで。
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